CKD(慢性腎臓病)予防
         ★チェックしてみましょう!          知ってあんしん!  
基礎知識Ⅰ YES NO
腎臓の主な働きは、血液をろ過し、尿を生成する。    
腎臓は体内に1つだけの臓器だ    
CKDとは英語で慢性腎臓病という意味の[Chronic Kidney Disease]の略である    
CKDには、目立った自覚症状がない    
基礎知識Ⅱ YES NO
CKDは脳卒中や心筋梗塞にかかりやすい    
CKDは人工透析の予備軍である    
CKDの原因は高血圧、糖尿病などのごくありふれた疾患(病気)である    
CKDになっても、腎臓機能は自然回復できる    
生活チェック YES NO
タバコを吸う    
肥満気味だ    
血圧が高めだ
収縮期血圧130mmHg以上かつ/または拡張期血圧85㎜Hg以上
   
塩分の多い食事が好き    
状態チェック YES NO
夜中トイレに起きるようになった    
家族の中に腎臓病の人がいる    
 健康診断でタンパク尿を指摘された    
体がむくむ    
答え
YES NO(腎臓は
体内に2つ)
YES YES
YES YES YES NO(一般的に、
腎機能は自然回復しません)
⑨~⑫ YESが多い人は要注意 ⑬~⑯ YESが1つでもある人は、医療機関で相談するとよいでしょう
CKD(慢性腎臓病)について知ろう
 ★腎臓のはたらきって?
 ●体内の血液をろ過、 老廃物を尿として体外へ、 有用な成分は再利用
 ●血圧の調整
 ●体内の体液量、 ミネラル、 酸とアルカリ のバランスを調整 
 ●強い骨を作るビタミンDの活性化
 ●造血ホルモンの分泌(赤血球を作らせる)
 ①CKD とは
 腎臓のはたらきが慢性的に低下していく病気のことです。

  【主な症状】
    夜間多尿 ・ 息切れ ・ 吐き気、嘔吐、尿毒症 ・高血圧 ・ 貧血
    骨がもろくなる ・ むくみ、疲れ、だるさ
 ②CKD の定義
 ⒈尿検査でタンパクが(+)  
 ⒉腎臓がどれぐらい働いているかの数値(GFR)が60%未満
    ⒈、⒉のどちらか、または両方が3か月以上続く状態をCKDと言います
 ③CKD(慢性腎臓病)が進行すると?
 ・CKDがあると、脳卒中や心筋梗塞などを発症する危険性が約3倍も高まります。
 ・CKDが進行する➡腎臓が十分に役割を果たせなくなる➡腎不全になる
   
体内から老廃物を出せなくなる➡最終的に透析や腎移植が必要になる可能性
 ④CKDと 糖尿病について
 ・CKDの発症には、 肥満・高血圧・糖尿病などの生活習慣病による動脈硬化 が関係しています。
 ・最近は、糖尿病から糖尿病性腎症を発症している方が増えています。
  原因・・・血糖が高いと腎臓に集まっている毛細血管を傷つけてしまい、ろ過する力を弱めてしまう
 ・糖尿病を予防➡CKDの発症を防ぐ
 ⑤透析について
 ・腎不全が原因で透析されている方の多くは糖尿病性腎症です。
 ・透析は、腎臓の働きを代わりにしてくれ血液をきれいにします。
  しかし透析は、1人当たりの医療費が年間600万円かかります。
  また、一回辺りの時間も長いので、時間もお金も費やしてしまいます。 
  自己負担以外の医療費は税金で賄うことになりますが、このまま透析患者が増え続けると、
  国も払うことができなくなり、医療費制度が崩壊する恐れがあります。
 ⑥自覚症状がないCKD
 ・CKDは自覚症状がなく、どんどん悪化していきます。
  もし貧血や疲労感、血圧が高くなったなどの症状が出ている人は要注意です。
  気が付いたときには、透析一歩手前になっているかもしれません。
 ・検診を受けたとき『eGFR』の項目を確認してください。
  eGFRはG1~G5に区分されており、表にもあるように、G3以上になると症状が出てきます。
 ・今は大丈夫ではなく、健康なうちに自分の数値はどこにあるか確認しておきましょう。

      eGFR(推算糸球体ろ過量)
 腎臓のろ過機能を数値に表した推算値で、腎機能の状態が簡易的にわかります。
 血液検査の血清クレアチニン(Cr)値と年齢・性別により計算します。
 詳しくは健診機関や医療機関に相談しましょう。
腎機能区分    eGFR (mL/分/1.73㎡)
 G1  90以上  正常または高値
 G2  60~89  正常または軽度低下
 G3a  45~59  軽度~中等度低下
 G3b  30~44  中等度~高度低下
 G4  15~29  高度低下
 G5  15未満  末期腎不全 (ESKD)
 ⑦CKDにならないために
 ・予防・・・バランスの良い食生活、適度な運動をして肥満を防ぐ、糖尿病を予防する。
       塩分を控えて、腎臓への負担を軽減させる

 ・もし、喫煙されている方は、禁煙にも努めましょう。
 ・何よりも早期発見のために定期的に健診を受診してください。
 ・腎臓は一度悪くなると回復はしません。
  そのことを頭において日常生活を送りましょう。
 ⑧9月、10月は何の月間?
 ・9月は『がんの征圧月間』、 10月は『がん検診受診率50%達成に向けた
                                    集中キャンペーン月間』です。
 ・皆さん、今年のがん検診は終わりましたか?
  また、腎機能などもわかる血液検査は特定健診に含まれているので一緒に受けましょう。
 ・休日や各公民館でも実施しているので、自分の体の総点検のためにも利用してください。