脳卒中予防大作戦
     ■ 脳卒中とは?

     ■ 脳卒中はこうして予防する!
 脳卒中とは?  
脳の血管が詰まったり、破れたりして、その先の細胞に血液が届かなくなって、細胞が死んでしまう病気です。
平成25年の調査では、がん、心臓病、肺炎に次いで死因の第4位に位置しています。
脳卒中の中で最も多いのが脳梗塞で、脳出血、くも膜下出血の順です。 
 脳梗塞   
・脳を養う血管が詰まる病気です。
脳卒中全体の3/4を占めています。
脳の血管が詰まるとその先に血液が流れなくなり、酸素と栄養が不足して脳細胞がダメージを受けてしまいます。
脳の血管に血栓ができる脳血栓と、心臓でできた血栓が流れてきて脳の血管に詰まる脳塞栓とに大別されます。
 <原因>・・・・・・・・動脈硬化など
<主な前触れ>・・・・・視野障害
          右半身または左半身の麻痺やしびれ、言語障害、動きがぎこちなくなる 
 脳出血   
・脳の中の細い血管が破れて出血してしまう病気です。
高血圧が最大の原因ですが、加齢によって血管がもろくなることも原因の一つとされています。
これを発病すると出血が脳細胞を圧迫して障害をひき起こします。
<原因>・・・・・・・・高血圧など
<主な前触れ>・・・・前触れになるような発作はあまりありません。
          血圧が急に上がったり下がったりした後は要注意です。
 クモ膜下出血   
・血管の分岐部分に動脈瘤という血管の瘤ができ、この動脈瘤が高血圧などの影響を受けて突然破裂し、軟膜とくも膜の間に出血が広がる病気です。
激しい頭痛が起こるのが特徴です。
40歳代から増え始め、女性に多いのも特徴です。
 
<原因>・・・・・・・・喫煙、多量飲酒、高血圧など
<主な前触れ>・・・・激しい頭痛 
       〔 動脈硬化とは? 

動脈の内側にコレステロールなどがたまって血管壁が厚くなり、しなやかさがなくなり傷つきやすくなって血流が悪くなった状態のことを言います。
メタボリックシンドロームから脳卒中へまっさかさま
 内臓脂肪が蓄積➔高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を起こしやすくなる。
 肥満+危険因子(生活習慣病)の状態をメタボリックシンドロームと言います。
 肥満 高血圧、脂質異常症、糖尿病を促します。
 脂質異常症 血中の脂肪が増加すると、動脈硬化を引き起こします。
 糖尿病 血管の壁に負担がかかり、粥状硬化を促します。
 高血圧 脳の血管に負担がかかり脳出血、脳梗塞を促します。

脳卒中はこうして予防する
    身近なところでの予防を心がけましょう
  まずは生活習慣の改善から!
メタボリックシンドロームに関連する 肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病 などに要注意です。
 ◆脱水に注意! 水分をしっかりとりましょう
体内の水分量が低下➔血液中の赤血球濃度が高まり粘度が上昇➔血栓ができやすくなります。
 
 ◆ストレスをためない
ストレスは自律神経に影響を及ぼし、血圧や血糖値を上げてしまいます。
 ◆禁煙をしましょう
たばこ➔血管を収縮させ、血液をドロドロにする作用があります➔禁煙しましょう
 
 ◆塩分を控える
食塩のとり過ぎ➔血圧を上げる
漬物やつくだ煮、干物は控えて、汁物は1日1回までに
食卓の塩や醤油はできるだけ使わないように心掛けましょう
 ◆アルコールは控える
アルコールのとり過ぎ➔血圧や中性脂肪を上昇させる
アルコールには、食欲増進作用があります➔飲酒時の食事のとり過ぎにも注意
 
 ◆バランスの良い食事をとりましょう
主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心がけましょう
魚や大豆製品も積極的にとりましょう
 
 ◆その他の危険因子
これらに心当たりのある人は、さらなる注意が必要です。
 ・家族歴・・・特にクモ膜下出血で関係します。
         家族や親せきに脳卒中を起こした人がいるか把握しておきましょう。
 ・不整脈・・・・・・お年寄りで高血圧の人は、不整脈を起こしやすく、
 (心房細動)   心房の中に血栓ができやすくなります。