脱! ロコモティブシンドローム
◎ロコモティブシンドロームって?
「運動器症候群」 主に老化に伴い運動機能が低下していくことをいいます。

骨・関節・筋肉などの運動器(ロコモティブ)の障害によって、人が立つ、歩く、登る、走るなどの日常生活に必要な移動するために使う能力の低下をきたして、生活の自立度が下がる状態をいいます。
人や道具の助けが必要な状態、又はその一歩手前の状態をいいます。
◎ロコモの原因となる病気
■ 変形性ひざ関節症・・・・・関節の軟骨がすり減って痛む。
■ 骨粗しょう症・・・・・・・・・骨量が減って、骨折しやすくなる。
■ 脊柱管狭窄症・・・・・・・背骨の中を通っている神経が圧迫され、腰痛や足のしびれがでる。

   病気がまねく運動器の疼痛・関節可動域制限・筋力低下・バランス能力低下
               ↓
            歩行障害
               ↓
   生活活動や社会参加の制限・要介護

(例) 腰の具合が悪いと、腰をかばうことで姿勢が変わり、ひざの負担が増える。
    ひざが痛くなり活動量が減って筋力も低下し、姿勢が前かがみになり腰に負担がかかり
    関節も痛みが出てくる。
    バランス能力が低下し転びやすくなります。
    少しの段差につまずき、関節の痛みと思っていたが進行し、要介護につながりやすくなります。
◎ロコモティブシンドロームどうか チェックしてみましょう。
ロコモになっているかの簡単チェックです。
ひとつでも思い当たる項目があれば「ロコモの心配がある」と自覚し、体操をやってみましょう。
@ 片足で立って靴下がはけない。
A 家中でつまずいたり滑ったりする。
B 階段を上るのに手すりが必要
C 横断歩道を青信号で渡りきれない。
D 15分くらい続けて歩けない。
E 2キロくらいの(1リットルの牛乳パック2本くらい)の持ち帰りがつらい。
F 布団の上げ下ろしとか掃除機の使用がつらい。
※ 運動器や介護予防に関する研究に合わせて、今後、項目が変更されることがあります。
  腰や関節の痛み、ふらつきなどの症状が悪化してきている場合は、医師の診察を受けてください。
  無理に試して転んだりしないように注意してください。
◎ロコモ予防に大切なのは自分にあった「運動」と「栄養」です
気がついたら低栄養! に注意。
「豊かになった現代、栄養不足になることはない」と思っていませんか?
偏った食事の摂り方によって、栄養の足りない状態・低栄養になる人が少なくありません。
本当に骨や筋肉をつくる栄養が足りていますか?

昨日1日の食事を食事バランスガイドでチェックしてみましょう。
○筋肉をつくる「主采」
 (肉・魚・卵・豆腐)の数を数えてみましょう。 (タンパク質)
○筋肉や骨をつくる「牛乳・乳製品」
 (ヨーグルト・チーズ)の数を数えてみましょう。 (タンパク質・カルシウム)

      1日の目安・・・・・「主采」 4つ
                 「牛乳・乳製品」 2つ

足りていますか?
人の体は絶えず作り替えられています。材料がなければ作ることができません。
毎日、数えながら食べましょう。

意識しないうちに偏った食生活をしていませんか?
    「決まったものしか食べない」
    「好きなものだけ食べる」 → 旬 里芋 適量
    「欠食」  (お腹がすいていない、用意するのが面倒)
※ タンパク質やカルシウム以外にも体をつくる栄養素がいろいろあります。
   欠食せずにいろいろな食品を食べましょう。
◎ロコモ予防は若い時から!
例えば  「骨量」
    「骨量」のピークは30歳代。
    そのころに運動や栄養に気を付けて、骨量を上げておくことが後々のロコモ予防に効果的です。
    若い時から、牛乳・乳製品を毎日欠かさずとりましょう。
      「筋力」
    軽い運動習慣を身につけましょう。
さあ、ロコモーション体操です!
★ 片足立ち から行いましょう。 
  ・左右1分間ずつ、1日3回行いましょう。   
  ・転倒しないように、つかまるものがある場所で行いましょう。

 @片足を床から少〜し浮かせる程度にあげ、眼は開いたままで1分間静止します。
   ふらつく人は、両手を上げてバランスをとりながらやってみましょう。
     ●これが不安な人は・・・・・机に手や指をついて行います。
     ※つかまっていてもいいので、しっかり片足で立つことが大事です。
★ 次は スクワット です
  ・深呼吸をするペースで、5〜6回繰り返します。
  ・1日3回行いましょう。

 @上体を少し前に傾けて、足は肩幅より少し広げて立ちます。
 A椅子に腰かけるように、お尻をゆっくりおろしながら、ひざを曲げます。
   ひざ頭がつま先より前に出ないように。
   ひざは足の人さし指の方向へ向かって曲げます。
 B@に戻ります。
     ●後ろに何かあったほうが安心という人は
        安全のために椅子の前に立って行いましょう。
     ●体の前にも支えがないと不安な人は
        両手の人差し指を机についてやってみましょう。
        人差し指だけではグラグラという人は、両手の5本の指先を机についてやってみましょう。
        指先の支えだけでは不安な人は、両手の手のひらを机について行いましょう。
★ 次に 3歩目大また歩き です
  ・1,2,3の【3】で大またにする、「3歩目大また歩き」です。
  ・大またで歩くことにより、ひざの後ろ側や股関節のストレッチになります。
  ・1歩・2歩は普通に歩き、3歩目に1回だけ力を入れます。

   1(いち) 2(にい) 3(さ〜ん)・ 1(いち) 2(にい) 3(さ〜ん) のリズムで歩きます。
★ 最後に 休憩のポーズ です
  ・ヨガのポーズで完全弛緩のポーズで体操の最後に行います。
  ・5分ほど行います。

 @仰向けになり、両手は体側から45度くらい広げ手のひらは上に、両足も腰幅くらいに広げます。
 A目を閉じて、すべての力を抜き切って、心も体もリラックス。 呼吸はゆっくりと。
適度な運動を心がけて、脱!ロコモティブシンドローム。 
ラジオ体操もお勧めです。!!